ゲゲゲの鬼太郎に不思議すぎる感想 癒やしの魅力に心が和むワケとは

ゲゲゲの鬼太郎というマンガは、誰でもご存じでしょう。
様々な少年週刊誌、月刊誌でも連載されたし、テレビでも何度となくリメイクされ、今ではしっかりと作者の故・水木しげるさんの代表作になっています。

私も実はゲゲゲの鬼太郎、今でも好きです。
ですがその感想は、といえば不思議な感想なのです。

他のマンガとゲゲゲの鬼太郎というマンガはなんだかずいぶんと違う、不思議な魅力があります。
たぶん鬼太郎好きの人たちも同じ感想を持っているのではないでしょうか?

そのゲゲゲの鬼太郎の魅力、いったいどこにあるのか。
なぜこれだけあの不思議なマンガが今でも人気を誇っているのか。

実はなんとなく、そこにはスピ的なパワーがあって、それがこの漫画の人気に一役買っているのではないか。
こじつけではなく、私はそう思うのです。
その謎を今回は解き明かしてみたいと思います。

ゲゲゲの鬼太郎はスピ的にも不思議な魅力 年齢とともにポジティブな感想が

実は私も、ゲゲゲの鬼太郎というマンガには、子供の頃から浸かっています。

確かはじめの頃、それこそ私が小学校へ上がるかどうかと言うくらいの頃には、まだゲゲゲの鬼太郎は墓場の鬼太郎というタイトルだったと思いますが、両方とも少年マガジンに連載されていました。

その頃の、ほんの子供だった私の感想ですが、このゲゲゲの鬼太郎というのは、なんだかすごく他の漫画と比較しても、ずいぶん異色を放っていたのを思い出します。

他のマンガは見かけも中身もギャグマンガか、かっこいい正義派ヒーロー、またはスポーツ少年が主人公の根性マンガでした。

それに引き替え、ゲゲゲの鬼太郎は、主人公の鬼太郎自身がどう考えてもかっこいい、颯爽とした主人公ではないですね。
それどころか、鬼太郎ファンには申し訳ないけれど、他のマンガの正義派主人公から比べれば月とすっぽん。
ものすごく不格好な外見。そんな感想を持っていたことを思い出します。

でも、不思議なんですが、他のマンガにはない、不思議な魅力があります。

ゲゲゲの鬼太郎と水木しげる氏のふるさと「境港市」

子供の頃には全然それには気づかなかったものですが、年齢を重ね大人の生活を経験し続けるにつれて、なんだか見ていて不思議と気持ちが和んだり、ほっとしたりする、そんな感想が芽生えるようになりました。
【¥12,491/沢城みゆき (出演), 野沢雅子 (出演) 】

大人になってやっとわかった、ゲゲゲの鬼太郎は深いギャグマンガ

このゲゲゲの鬼太郎というマンガについて、よく考えてみたことがあります。
それは、このマンガは恐怖マンガとかいうジャンルじゃなく、ギャグマンガじゃないか、というものです。

確かに見かけ上は気味の悪そうな妖怪がいくらでも出てくるし、不気味な背景やテーマを毎回のように出してきているので、いかにも恐怖マンガという感想になってしまうかもしれません。

けれど、この鬼太郎のマンガをよくよく読み込んでみると、すごく笑いの要素があちこちに散らばっているのがわかります。

たとえば脇役のねずみ男。
彼の切り札の武器はなんと体臭、ガス、口臭です。
おまけに私たち人間社会によく見られる悪事を使って主人公たちをだまし、陥れて、そして最後には鬼太郎たちに負けてあっという間に寝返ってしまいます。

そして、各回に出てくる登場人物たちの台詞にもご注目。
妖怪のコメントとは全然かけ離れた、それこそいかにも楽屋落ちみたいなギャグたっぷりの台詞が出てきます。

たとえば、妖怪花の回では、ねずみ男が親友のはずの鬼太郎をやっつけようとして、機動隊を呼ぼうとしたところ、機動隊は今、学生の方に忙しいからそれはダメ、とか。

また、妖怪反物の回では、なぜか妖怪たちの台詞に全共闘、安田講堂や警官が出てきます。
そして、日本の妖怪たちが中国妖怪に立ち向かうときには、なぜか彼らの背後に旭日旗。

またまた、ヒ一族を退治した回には、水平射撃、ハレー彗星、そして戦勝記念パーティーなどなど、妖怪の台詞にしてはなんだか笑うしかないような単語が続々現れてきます。

子供の頃は、こういう台詞を妖怪たちがしゃべっていても、全然おかしいと思わず、ましてやわらわ得るような感想はありませんでしたが、大人になって社会になじんでくると、しっかり笑えてしまいますね。

こういう水木しげるさんのギャグのセンス、すごく深くてしかも他のギャグマンガでは見られない。
だから年齢を重ねるにつれて、ギャグの味がわかってくる。
そういうマンガだと思います。

スピ的にオススメかも 和みと癒やしの不思議な効果が

そしてこれに加えて、あの鬼太郎のぼーっとした表情が、すごく癒やしの効果があるんじゃないかと思います。

他のマンガでは、特にアクションマンガとかだとどうしても主人公をはじめとして、登場人物に余裕のなさそうな表情が感じられますが、ゲゲゲの鬼太郎は、主人公の鬼太郎からしてあのまん丸の目玉に数字の3の口、または鼻の下をぼーっと伸ばした、いかにもくつろいだ表情が続きます。

あの表情を見て、やっぱり読者特にスピ的な感性のある人たちは、不思議な魅力を感じたり、好きになってしまうのではないかと思います。
たとえば、スピ履中アリスとで有名な美輪明宏さんも、ゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげるさんの描く妖怪たちが大好きだ、とあるテレビ番組で語っていました。

スピ的な感想として思うのですが、こういう作画の表情の違いはけっこう読む人見る人の意識にぴんとくるものを感じさせるのではないかと思います。

鬼太郎の表情は脱力、現状に十分満足。そして楽天的な雰囲気があふれているし、そういう主人公を取り巻く妖怪や人間たちの外見や表情も似たり寄ったりで、ある意味すごく瞑想的なモチベーションをさそってくるように思うのです。

そして、背景のあのおどろおどろしい、不気味そうな自然や家、風景は、そういう登場人物たちと微妙にマッチングして、それこそスピ的な雰囲気をかき立てるのに十分役立っているのではないでしょうか。

【¥12,491/沢城みゆき (出演), 野沢雅子 (出演) 】

今後のテレビアニメも目が離せないかも

というわけで、小さい頃から親しんできたゲゲゲの鬼太郎について、ちょっとスピ的な感想をお伝えしてみました。

ゲゲゲの鬼太郎はそういうわけで、古くは水木しげるさんが貸本マンガ家の時代から描き始めといい、そしてつい最近に至るまで、テレビアニメも何度となくリメイクして放映されていますから、故・水木しげるさんにとってのライフワークといえる作品でしょう。

主人公の鬼太郎とともに、猫娘もリメイクのたびに美人になっているし、映像もきれいになってきたので、次回のリメイクには目が離せないですね。

そして、それだけ読者の年齢層も広いので、感想の持ち方も様々だと思います。
でも、今回こちらにまとめてみたように、ゲゲゲの鬼太郎をはじめとする水木しげるさんのマンガ作品は、他のマンガには見られないような、スピ的なパワーがある、そういう感想を私は密かに持っていました。
もしかすると水木さんの作品を通して、スピに目覚める人もいるんじゃないでしょうか。

URL :
TRACKBACK URL :